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INTERVIEW

スタッフインタビュー

ママ美容師が語る、COVER HAIRという“選べる職場” 女性美容師のキャリアは終わらない。“母になったからこそ、強くなれた”と言える仕事を

女性美容師が「長く働きたい」と考えたときに、第一子の妊娠・出産というライフイベントは大きな壁になっているのが現状です。しかし、ママだからといって”なりたい美容師像”をあきらめる時代でもありません。美容業界も少しずつ変わり、ママ美容師をサポートする取り組みに本気で注力する会社も生まれてきました。そこで今回は、たくさんのママ美容師がイキイキと活躍するCOVER HAIRを訪問。2児の子育てとサロンワークをうまく両立しながら働く、2人のママ美容師対談をCOVER HAIRアカデミーにて実施しました。産後の仕事の変化や時間の使い方、家庭と美容師を両立するためのマインドセットなど、赤裸々に語っていただきました。


mod’s hair上尾/上尾西口店 シニアディレクター

中田 愛(なかたあい)

埼玉県出身。日本美容専門学校卒業後、mod’s hair(COVER HAIR運営店舗)に入社。28歳で第一子を出産し、30歳から8年間シングルマザーとして奮闘。2023年、第二子を出産。現在は時短で働きながら、月売上190万超え。

COVER HAIR SPA bliss浦和/浦和西口店 ディレクター

渡邉 万世(わたなべまよ)

栃木県出身。宇都宮美容専門学校通信科卒業。宇都宮市内の大型サロンで7年経験を積んだのち、3 年間は異業種に勤務。その後、上京して埼玉のサロンに入社し、10年間在籍(うち4年間は産休)。2024年よりCOVER HAIR。


復帰後の環境変化に戸惑いも?産後は働き方を一新!

―お二人とも2児のママということですが、産休はどれくらいの期間取られましたか?

 

中田:私は2回とも1年間ずつ産休を取りました。1回目のときは休んでいる間に会社の体制が大きく変わり、復帰したら環境が変わっていたので驚きましたね。スタッフもお客さまも、すごく増えていたんです。びっくりしました(笑)。

 

渡邉:私は前社で産休を取ったのですが、第一子が保育園に入れなくてなかなか復帰できず、そのまま第二子を妊娠したので4年も産休を取ったんです。ブランクがかなり長かったので復帰は不安でしたが、美容師をあきらめたくないという一心で復帰して。でも、いざ働き始めたら業務のいろんなことも忘れちゃっていましたし、薬剤も変わっていて慣れるまで大変でした。私の場合は中田さんと違って、スタッフが激減していたんです。それも驚きましたね。

 

中田:スタッフの人数が少ないと、復帰後に大変じゃなかったですか?

渡邉:ものすごく大変でした。保育園に預けたての頃は子供がすぐに熱を出して呼び出されて、レセプションもいなかったので指名のお客さまに連絡したり、他のスタッフに担当をお願いしたり。熱を出すたびにスタッフとお客さまに迷惑をかけてしまうので、どうしたらいいんだろうと思ってましたね…。まるまる1ヵ月出勤できないこともありましたから。

 

中田:子供って、いきなり熱を出しますもんね。

 

渡邉:そうなんですよ。病児保育は断られていた時期でしたし、実家も遠いので頼れる人がいなくて。スタッフから「他に預ける場所はないんですか?」と言われたときに、預けられる場所があるなら教えてほしい!と心の中で半泣きですよ。辛かったです。でも、去年5月にCOVER HAIRに移ってからは、「大丈夫。スタッフの人数が多いのでカバーできますよ」と言われて、めちゃくちゃありがたいな…って。連絡業務はレセプションがしっかりやってくれますし、心強いです。

中田:私は第一子が2歳から10歳までの期間、シングルマザーだったんですね。月8日休みで夕方までバリバリ働いていて、ありがたいことに生活には困らない環境を作ってもらっていました。でも、子供が8歳になった頃でしょうか。仕事に比重を置きすぎて子供の心のケアを十分できていない時期があって。これはまずいな…と感じ始めて、第二子の産休後から休みを月10日に増やし、16時半まで働くスタイルに変えたんです。日祝も休日に設定したので、家族の時間もしっかり持てるようになりました。働き方を柔軟に変えられるので、すごく助かってますね。

 

渡邉:私もできるだけ子供たちに寄り添いたいなと思っているので、平日4日勤務で9時半から16時まで働いています。子供が小学校と幼稚園に通っているので、土日祝はお休みをいただいていて。子供と一緒に過ごせる時間も限られているので、たくさん思い出を作っていきたいね、と夫とも話しているんですよ。


仕事が好きなら、何があっても細く長く続けていこう

―仕事と子育ての両立をしていく中で、美容師をやめる選択が頭をよぎったことはありましたか?

 

渡邉:産休中は、「のんびり子育てに専念するのもいいかな?」と思ったことはありました。でも、産休から復帰した初日に、いつも大きなママバッグを抱えて歩いていた自分が小さなバッグひとつで出勤している身軽さと、自由にお手洗いに行けて、お茶ができて、大人の会話ができることに感動したんですよね。4年ぶりに、自分の世界を取り戻した感覚になって。家族に必要とされながら、美容師の世界に戻りたいなって心から思いました。復帰してからは、やめたいと思ったことは一度もないですね。

 

中田:私も、やめたいと思ったことはないです。美容師が好きですし、仕事がない人生を想像できないんですよ。だから、細く長く続けていきたいなと思っています。子供が赤ちゃんの頃、周りのいろんな方から「仕事は離さないほうがいいよ」と助言をもらってきて、第一子が13歳になって手が離れてきた今、その言葉の真意がすごくよく分かるんです。シングルマザーになったときも仕事があったので助かりましたし、いろいろ大変なことはありましたけど、続けてきて良かったな…と思っています。

渡邉:うちは子供が保育園ではなく、幼稚園の預かり保育を利用しているんですが、「なんでママは他のママみたいに迎えに来てくれないの?」とか、「仕事やめてほしい」とよく言っていたんですね。そんなときに、「ママを待ってるお客さまがいるんだよ。○○ちゃんが頑張ってくれてるから、ママも頑張れるんだよ」と言うと、嬉しそうな顔をして「今日は何人予約入ってるの?終わったら迎えに来てね」って(笑)。だんだんと私の仕事がわかるようになってくると、「ママはチョキチョキ屋さんだよね」と自慢げに言ってくれたりするようにもなり、続けてきて良かったなって。細々とでも、続けることが大事なのかなと思います。

 

中田:私も働き方を第二子からガラッと変えたので、もうフルで働くという選択はなくて。今40代ですが、加齢と共に体力も落ちていきますし、時短で細く長く働き続けるほうがいいかなと思っています。いいバランスを見つけて、体を大事にしながら仕事を続けていきたいですね。

渡邉:私も、今はフルで働くのは考えられないです。でも子供がやりたいことは経済的にも応援してあげたいので、それに対応できるように準備はしていきたいと思います。限られた時間で稼げるのは美容師の特権だと思うので、満足できる収入を効率的に得ていくのも目標のひとつにしてますね。


育児経験が仕事に生きる!以前より進化した自分に

―復帰後に、何か意識的に変えたことや、頑張ったことなどありましたか?

 

中田:私は復帰してから、しばらくの間は後輩たちに意見するのを遠慮していた時期があって。時短勤務で毎日練習も見てあげられないのに、苦言を呈するのもな…って思っていたんです。でも、ディレクターとして言うべきことはやっぱり伝えたほうがいいなと思って、考え方を改めました。日頃からコミュニケーションを取り、大切だと思うことはしっかり伝えるようにしています。これから若い世代のスタッフたちが出産してママになったときに、ママならではの意見もたくさん出てくると思うんですね。その意見にも耳を傾けて、職場に浸透させていけるように協力していきたいなと思っています。

渡邉:私はこのサロンに来てからまだ1年ちょっとなので、薬剤を使いこなすことや、提案力を磨くという技術力向上のために頑張っている段階ですね。2ヵ月に1回、営業中にパートのための勉強会もあるので、すごくありがたくて。トレンドも学べますし、いろんなママ美容師が在籍しているので、例えば「単価はどうやって上げてる?」みたいな相談もしやすいんです。あと、COVER HAIRは着付けも学べたりするので、サロンワーク以外の技術も習得して、美容の幅を広げていこうと思っています。

 

中田:うちは女性スタッフが多いので、代表が女性のライフステージに寄り添ったシステムづくりに注力してくれているんですよね。忙しいパートの勉強会もそうですし、産休はアシスタントでもしっかり取れるんです。

 

渡邉:本当に恵まれた環境ですよね。思うのは、COVER HARにきて、ママ美容師ならではの職場の不満が一切なくなりました(笑)。毎日小さい子供を相手にしていると、理不尽なことばかり起きるじゃないですか。言葉もなかなか伝わらないので。そんな日々のストレスも、COVER HARで働くことで発散できています。

中田:忍耐力つきますよね(笑)。若いスタッフが我が子のように見えて優しくなりましたし、寛容になって器が広がったんでしょうね。仕事の効率も上がりましたし、ママのお客さまの悩みも引き出しやすくなりました。

 

渡邉:子育てで培った先回りして準備する習慣だったり、先読みする察知能力も仕事で生きますよね。

 

中田:わかります。あと、私の場合は、産後の方がお客さまの指名がつきやすくなりました。以前は月売上240万くらい売り上げていて、第二子復帰後に勤務日数を減らしたので、どこまで戻せるのかプレッシャーだったんです。でも、1年で190万まで戻すことができて。顧客ターゲットを30代後半から上の世代にシフトし、「髪悩みを解決します」というアプローチに変えたんですが、年代を上げたことでストレートの施術も増え、当日にトリートメントやヘッドスパの追加メニューする方も増えたんですよ。後輩たちのために産後のいいロールモデルになりたいなと思っていたんですけど、時短勤務でももっと売上を伸ばせるので、そういうノウハウも後輩たちに伝えていけたらと思っています。


完璧は目指さなくていい。軌道修正しながら進もう

―COVER HAIRは、お子さまも連れていける社内レクリエーションも多いそうですね。

 

渡邉:多いですね。初めてBBQに参加するときに、代表から「子供連れてきて」と言われて、大人の中に連れてくのは…なんて思っていたんですけど、「子育てをしているところを実際にスタッフに見せてほしいから」と。私がママ業をしているシーンをスタッフに見せることで協力的になったり、逆に私も「スタッフのために何をサポートできるかな?」と考えられるようになるから、と言われたんですね。それで幼稚園児を連れていったんですが、そんな風に考えてくれるのが嬉しかったですし、子供はたくさんのお兄さんやお姉さんからチヤホヤされて、「次も行く」と(笑)。スタッフとの距離も縮まり、感謝だなって思いましたね。

中田:代表自身が子育て経験者なので、ママ美容師にすごく理解があるんですよね。うまく仕事と両立していくには、ご主人の理解や子供を預けられる環境なども必要ですが、会社の体制も必要じゃないですか。そういう意味で、うちは一人ひとりに寄り添った働き方が実現できますし、すごく働きやすいなと思います。

 

渡邉:仕事が終わって家に帰ると、際限なく家事と育児でやることがありますけど(笑)、先ほども言ったように「細く長く続けていく」のが大事かなって。一度仕事から離れてしまうと、美容師はブランクがかなりのダメージになるので。

 

中田:仕事を頑張って続けていると、いいこともたくさんあるんですよ。うちは子供が反抗期に入って、朝も余計なひと言を子供に言ってしまって反省して出勤しても、長く通ってくださるお客さまに「わかる〜」なんて共感してもらうと、すごく気持ちがリフレッシュするんですよね。仕事に助けられるというか。仕事で頑張っている姿は子供に必ず伝わりますし、「私なんて…」と自分を責めず、淡々と進んでいくことが大事かなって思います。失敗しても、そのたびに軌道修正していけばいいので。これからママ美容師を頑張ろうとしている方に、それだけは伝えたいですね。完璧は目指さなくていい、と。

渡邉:いろいろやってみて、自分に合ういい方法を考えていけばいいと思います。私はいつも、仕事の帰りの電車の中で”おうちモード”に切り替えて、「今夜は上の子の塾があるから、その間に下の子をお風呂に入れて、夕食の準備をして…」というように段取りを考えていて。そんな毎日なので、効率的になりますよね(笑)。

 

中田:「私はできない」って自分を卑下したり、あきらめてしまう人もいますけど、週3日出勤でも全然いいじゃないですか。マイペースに捉えたほうが、楽しんで美容師ができるかなって思います。今後は、自分の経験をシェアして女性スタッフの育成にも関わっていきたいなと考えているので、美容師が好きで長く続けていきたいと考えている方は、ぜひ一緒に働きましょう。

https://www.qjnavi.jp/special/pr/704315_mama/ 2025.7.5 掲載記事